組織のベクトルをまとめればパワーは倍増……するか?
今日の話は、いつになくビジネス講座っぽいタイトルですね。
テーマは「チーム力のレベルアップ」。チームとはスポーツ以外でも職場だったり、町内会、同業の組合など、いろいろ。得意分野ごとに分業ですすめるプロジェクトなどの場合もチームと呼べますね。例えばお金の計算を任せて安心な方は会計係に、人脈の広い方は外部との交渉役に、パソコン上級者には文書作成係に、笑顔がステキで人当たりの良い方には世話係や広報を担当していただくといったチーム編成。
ここに発生するのが「そのチームがぎくしゃくしている」という不和モンダイ。多くの場合、原因は分担作業が分断をつくってしまう「セクショナリズム」なのです。昭和の頃から「セクト主義」と言われて久しい、根深いビョーキです。
カンタンに言うと「その仕事はこっちじゃなくて、そっちでしょ」とか「あっちのやりかた間違ってると思うけど知ったこっちゃない」、ひどいチームだと「担当作業の重要度を教わってないから放っておく」が続出してしまいます。
これらの原因はチームが大切にしなくてはいけない「利益」や「お客様は誰?」「チームの強みや弱さ」「チームの敵・ライバルは何?」といった共有意識が足りないこと。チームのベクトルの太さや方向が一致していないということです。そうなると日々の作業や仕事に対する責任を押し付け合い、改善を図るべき正しいスパイラルが歪んでチームメンバーへの攻撃に終始してしまいます。なぜか。他者を攻撃すればチームの中で自分が優位に立てるから。自分さえ優位に立てば、本来お客様に与える利益など関係ない。しかもチームリーダーからもウケがいいので反省もしない。
あるべき姿はこう。大切にしたい「お客様」「達したい目標」を全員で的確にとらえる。そのお客様や目標のためにするべき作業が常に正しく効果的かを全員で考える。時にはその見直しも行う。担当分野は誰かにまかせっきりにするのではなく、自らすすんでチームメンバーを支えあい、補う。なぜか。それがチームの向かうべき目標を正しく得られる方法なんだと、全員が1つの価値観でまとまっているから。
セクショナリズムを軽減するにはどうすればいいですか? その答えは下の5つです。
では、また。