香りのない花、ハイビスカスやシクラメンには秘密がある

夏の花の代表「ハイビスカス」には実は香りがありません。ツボミがあっという間にグイグイ大きくなってダイナミックに咲く、まさに真夏の花。その様子からは信じられないけど香りは無いんです。さらに真逆の季節・真冬に咲く、これまた冬を象徴するような室内花・シクラメンにも香りは無い。え?昭和歌謡の代表曲に「シクラメンのかほり」ってあったでしょ布施明の。小椋佳作曲の。ええ。でも香りが無い花なんです。

ちなみにシクラメンという名前は、丸まった花茎が円を解くように伸びる姿から円=サークルという言葉が語源。シクラメンの和名「ブタノマンジュウ」を、あまりにも可哀そうな名だと「カガリビバナ」と変えた牧野富太郎博士の気持ちに寄り添うエピソードです。

余談ですがツバキに近い「山茶花」は英語名も実はサザンカ。「スシ」や「ウマミ」のようなグローバルな名前。彼女の秘密はまた、いつの日か。では、また。