苦手だった食べもの、恐る恐る食べてみたら……!
子どもの頃から嫌いだったアレ、匂いをかいだだけでもゲンナリ。それホントに美味しいの~? 食わず嫌いというよりも過去のトラウマもあって食べられないものってありますよね。最近のヤングはたくさんあるみたいね、ヤングの皆さん。
もちろん食物アレルギーの場合とは違いますよ。フードロスの問題とも距離を取ります。いわばその姿、見た目がネックでまぁまぁ多くの人に嫌われているタグイの食材のことです。たとえばホヤ。たとえばピータン、皮蛋とも書きますね。エスカルゴは日本語にしたらカタツムリってんだからダメですよね。ウニにナマコにイカの塩辛、牡蠣に蝦蛄、白子……と魚介類オンパレードだな。
前置きが長くなりましたが、お話したかったのが宮城は名取発祥の「セリ鍋」のセリ根です。セリの香りを楽しむには根っこが一番と人気なんですが、その一方であの黒々とした細い根の集合体が「土そのまま」に見えて食べない。さらに鍋の中で加熱されるといっそう黒々としてしまう。そもそも、ここ10年程でセリの水耕栽培が各地で進み、黒く見えても土はほとんどついてません。シャキシャキとした歯応えが身上のセリ。恐る恐るでも一度、目を閉じて豪快にお試しを。香りが口いっぱいに広がります。では、また。