「入居審査」ってナニを審査されるのか問題。

2025/02/28

こんにちは。お部屋さがしシーズン真っ最中ですね。希望する物件はまだ見つかりませんか? そんな場合には希望条件のハードルを少し変えてみると思いがけないほど候補の数が増えるはずです。自分では外せないと考えてた点も、よく考えると実は「何が何でも必須!」ではなかったりするものです。親御さんや先輩と相談してみると考えが変わるかも。

さて、昭和の昔から気にする方が意外に多いのが賃貸契約の「入居審査」。数日前のネットニュースに、あるミュージシャンが入居審査で落ちたという一件が載っていました。いったい自分のナニを審査するのか、誰が何を審査するのか? NGになってしまう人は何がダメたったのか?

少しワケ知りの方が陥りやすいのは「保証会社」が審査するんだろう、という点。それは正解の一部。いわゆる信用調査ですね。収入額や勤務先の信用度、本人がそれまで支払いの滞納履歴などがないかを調べるのは確かに保証会社です。でも実はそれだけでなく、稀にあるのが家主(オーナー)様のご判断でNGとなるケース。

借地借家法は、かなり借主を保護する側に立っていますが、家主様にとってはキチンと家賃を払い続けられる人か、という考え以上に、アパートやマンションの資産価値を落としたりしない人か、という点を優位に考えます。現在の居住者たちや近所の住民に迷惑をかけてしまう、ひいては物件の評判そのものを下げてしまう人には、住んで欲しくないワケです。

そして、そういった人となりの判断は直接、接した不動産会社の担当者が、家主様とともにジャッジすることになるのです。入居審査は総合的な「お見合い」と思ってください。学歴や勤務先などのプロフィールを書いた「釣り書き」だけで結婚を決める人はいません。人が人を信用して、部屋をお貸しするんです。部屋探しのカウンターでは身なりを整え、誠実に話し、部屋を「家主さんからお借りする」という姿勢で臨んでみてはどうでしょうか。では、また。